既存躯体を活かし、施工の工夫で環境負荷を低減

THE KNOT UTSUNOMIYA ホテル改修プロジェクト

宇都宮駅前に建つ1987年竣工の旧チサンホテル宇都宮の建物全体を改修し、ライフスタイルホテル「THE KNOT UTSUNOMIYA」として再生したリニューアルプロジェクトである。淺沼組は、外壁タイルの全面的な補修・美装を行い、客室を含む全フロアで内装解体と設備更新を実施。さらに、関係者との対話を重ねながら、2階の大宴会場・会議室・ロビー(チェックインカウンター)・トイレにおいて、環境配慮を意識した内装仕上げとして「ソイル左官」を提案し、導入に至った。ソイル左官とは、ドイツ製の天然塗料「ソイルペイント」に、関東圏の建設発生土を再資源化した土と砂を混ぜた材料を用いた左官仕上げのこと。配合を調整し、ダークグレーを基調とした品のある落ち着いたトーンに仕上げている。また共用部のトイレでは、既存タイルを撤去せずに目地をモルタルで埋め、その上からソイル左官を施すことで、廃材の発生を抑制した。あわせて建具には環境配慮型の化粧シートを選定するなど、各部位において素材と施工の両面から環境負荷の低減に取り組んでいる。商業施設においては店舗内装工事を別施工とすることも多いが、本件では一般的な工事区分にとらわれず、内装仕上げの一部一部にも踏み込んだ提案を行い、素材の選定や施工の工夫を通じて環境配慮の考え方を具体的に反映した点が大きな特徴となっている。淺沼組は、どの素材を選び、どのような施工方法を採用するのか、またそれがCO2の発生や廃棄物の抑制につながり、人が日常的に触れる場所をどのようにつくるのかという視点を重視している。そうした姿勢の積み重ねが、環境配慮型の建設のあり方へとつながっていく。

発注者 さつきホールディングス有限会社 (事業主:いちご地所株式会社)
工事場所 栃木県宇都宮市
竣工年月 2025年10月
設計事務所 PM 株式会社トラプオリティ / 設計 株式会社翔設計
インテリアデザイン 有限会社ルームス / 内装施工 ジーク株式会社
構造・規模 敷地面積 1,610.18㎡ 延床面積 9,686.94㎡

改修概要

ホテルの全面改修にあたり、外壁の補修をはじめ、客室を含む全フロアの内装解体や大部分の設備を更新したほか、2階部分の大宴会場・会議室・ロビー・トイレの内装工事を淺沼組が担当した。建設発生土を再資源化した材料を用いた「ソイル左官」などが採用され、素材の選定と施工方法の工夫を通じて環境負荷の低減を図っている。

  • 脱炭素化
  • ソイル左官
  • 環境配慮
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