中間レトロフィット免震
大阪港湾合同庁舎
昭和44年に竣工した庁舎建物で、耐震壁の増設や鉄骨ブレースの設置等、従来の補強方法では、現状の執務空間を維持した上での耐震性能の確保が困難なため、免震化工法による改修となった。免震化工法の採用により、執務空間での耐震補強を行うことなく、また工事対象の特定階以外の工事中の利用が可能となった。
免震化工事(中間層階における免震レトロフィット工法)は、建物を使用しながら現状の構造躯体(柱・梁・耐震壁)の切断、撤去、補強等を行うことから、施工中の騒音・振動対策(ワイヤーソーイング工法採用)、来庁者の安全確保(動線の分離・確保)、そして、工事施工中の地震発生時の建物の安全性の確保が一層要求される工事となった。
発注者 | 近畿地方整備局 |
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工事場所 | 大阪府大阪市港区 |
竣工年月 | 2010年8月 |
設計事務所 | 株式会社 安井建築設計事務所 |
構造・規模 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 / 地下1階、地上8階、塔屋2階 / 延べ約15,500㎡ |
受賞 | 近畿地方整備局優良成績表彰 |
改修概要
24時間業務が行われている建物を中間レトロフィット免震で再生
- 中間レトロフィット
- 居ながら施工